女性のうす毛治療(2022.6月 改訂)
2022年6月、料金を改定しました。
欧州で大ヒットした「ルグゼバイブ」=育毛、
脱毛予防で有効な「パントスチン」、
この2つで髪の毛のボリュームがupしてふんわりします。
髪の毛の本数を増やしたい場合は「発毛」=ミノキシジルも考えましょう。
診療では、
現状と治療方法の作用機序を説明します。
処方薬の注意点は、
このクリニックに関連する「ブログ」をご参照ください。
●パントスチン
●女性用ロゲインから「ベラルティス」に変更になりました。
●ミノキシジル2.5㎎
●ルグゼバイブ
料金一覧(1か月分)
●ルグゼバイブ(育毛促進サプリ) 8.300円
3錠分3で内服、1か月90錠
●パントスチン(脱毛予防ローション) 7.000円
1か月で1本使用
●女性用ロゲイン(発毛) 6.000円
(→「ベラルティスVOL2」へ)
1か月で1本使用
●ミノキシジル(錠剤)2.5㎎ 5.000円
1日1錠ずつ内服、1か月30錠
(税抜き)
他院と是非比べてください。
良心的な価格です。
そうそう、
ネットで検索すると体毛がボーボーの怪しい画像が出回っていますが、
あんな風にはなりません(^-^;
ご安心ください!
(あり得ないし、あそこまで放置するのがそもそも変)
「ミノキだと毛むくじゃらになる」と怖がらせることで、
利益を得る人物がいるんですね。。。
●ミノキシジル錠を内服して、
たまに、すね毛が少し濃くなった、と仰る方がいます。
その場合は、ミノキシジルのトニックをお勧めしています。
1日2回なので少し面倒ですが、
髪の毛だけにより限定して増やすことが出来ます。
兎に角、
「発毛させる」にはミノキしかありません。
増えるというエビデンス(証拠となるデータ)があるのは、
ミノキだけです。
こちらが医師として薦めることが出来るのは、
ミノキシジルだけなのです。
これがルグゼバイブ。『パントガール』の上位互換のような内容です。
お奨めのセットを用意しました(2022年6月 料金改定)
ルグゼバイブ(サプリ)とパントスチン(脱毛予防)だけでもふんわりとボリュームアップ。
さらにミノキシジル(発毛)のトニック・内服を併用すれば、髪が増えることが期待できます。
●お勧めの3か月セットは―
①ベーシック・セット
ルグゼバイブ 8.300円+パントスチン 7.000円
=15.300円/1か月
⇒3か月分まとめて処方すると、1割引き。
15.300×3×0.9=41.310円
⇒41.000円/3ヵ月
ですが、
初回に限り、
35.000円(3か月)。
税込38.500円
②プレミア・セット
ルグゼバイブ(1箱90錠) 8.300円
+パントスチン(1本) 7.000円
+ミノキシジル2.5mg(30錠) 5.000円
=20.300円/1か月
(ミノキシジルはベラルティスでも可)
⇒3か月分まとめて処方すると、1割引き。
20.300×3×0.9=54.810円
⇒54.000円/3ヵ月
税込み 59.400円
ですが、
初回に限り、
45.000円(3か月)。
税込49.500円
「どれか1つ」では、髪は増えません。
是非、
②プレミア・セット
をお勧めします!!
メディカルサプリメント『ルグゼバイブ』。育毛に特化したサプリです。
これもプレミアセット。中央が女性用ロゲイン(発毛トニック)。
『パントガール』が『ルグゼバイブ』に変更になりました。
パントガールがルグゼバイブに
変更になります。
パントガールは育毛に特化した医療用サプリメントで、
1錠当たり、以下の成分が含まれています。
パントテン酸カルシウム 60mg
ケラチン 20mg
L-シスチン 20mg
ビタミンB1(チアミン硝酸塩) 60mg
パラアミノ安息香酸 20mg
サッカロミセス(薬用酵母) 100mg
ルグゼバイブは、上記の成分はそのままで、
さらに
①育毛・美容業界で今注目されている馬プラセンタ667mg、
➁お腹や肌の調子を整える成分を多量に含むコロストラム(いわゆる「初乳」)20㎎を含み、
パントガールの上位互換のような商品で、
医学的にエビデンスのある育毛成分が豊富に配合されています。
代金はパントガールと同じ、7.200円(税抜き)です。
薄毛治療のベーシックセット、プレミアセットは、パントガールがルグゼバイブに変わっても料金はそのままです。
★パントガールもルグゼバイブも、
位置付けは「育毛」で、
髪の毛の栄養補給です。
これだけでは「脱毛予防」にはなりませんし、
ましてや「発毛」は無理!
「育毛」「脱毛予防」「発毛」の3つを、
ハッキリと区別しましょう。
薄毛治療専門を名乗るクリニックでも、
この3つをごちゃごちゃに、
或いは、
曖昧にしてたりしますので。
そのトニック、根拠(evidence)はありますか?
男性向けのガイドラインは、女性でも参考になります。
2010年 男性型脱毛症診療ガイドライン(日本皮膚科学会)
推奨度分類A:
行うよう強く勧められる
◎男性の男性型脱毛症(AGA)にミノキシジル外用(・内服)療法.
女性では→ ロゲイン・ミノキシジル
◎男性の男性型脱毛症にフィナステリドorデュタステリド内服.
女性では→ パントスチン
推奨度B:行うよう勧められる
○自毛植毛術.(推奨度Aの治療を1年以上行って効果不十分の場合に限る)
推奨度C1:行うことを考慮してよいが、十分な根拠がない。
△塩化カルプロニウム …第一三共「カロヤン®アポジカ」の主成分
△t-フラバノン …花王が独自開発した「サクセス育毛トニック」の主成分
△アデノシン …資生堂の「アデノゲン」の主成分
△サイトプリン・ペンタデカン …ライオンから発売された「毛髪力」の主成分
△ケトコナゾール
推奨度C2:根拠がないので勧められない
△セファランチン.…ツヅラフジ科の植物のアルカロイドで円形脱毛症に有用とされていたが、根拠が弱い。
推奨度D:行わないよう勧められる
×人工植毛術 …化学繊維の人口毛を移植する手術で、多数の健康被害が報告されており欧米では禁止されている(日本ではまだ行っているクリニックがある)。
●女性用育毛剤のまとめ
■薬用ポリピュアEX
…ありきたりの4種類の「有効成分」を1本にまとめた!!と強調しているだけ。
■マイナチュレ
… 主成分は、三石(ミツイシ)昆布から抽出したエキス「M-034」という成分(ミノキシジルと同等の効果があるという実験結果があった、とのこと)
■ベルタ育毛剤
… 主成分特に無し。「頭皮ケアに有効な成分を56種類配合」「天然素材」を強調している。
■花蘭咲(からんさ)
… エビネ蘭エキス(「血流促進」らしい)を主成分として他9種類の植物。
■柑気楼(かんきろう)
…3種の柑橘エキス(頭皮を柔らかくする)+3種の良さげなエキス=(甘草由来のグリチルリチン酸ジカリウム、センブリエキス、オタネニンジンエキス
■資生堂 薬用アデノゲングレイシィ
… 生体内薬用成分「アデノシン」が発毛を促進、とのこと。単独で効果が出るようにその他の有効そうな成分も入っている様子。
アデノシンは、上記『診療ガイドライン』の表中の推奨度C1(根拠が乏しい)。
■資生堂 アデノバイタルスカルプエッセンス
… 有効成分は「アデノシン」で、サロン専売品(その他のケアをするのが前提)
■リアップリジェンヌ
… 大正製薬の男性用育毛剤「リアップ」の女性版。以前は「リアップレディ」だった。有効成分は勿論「ミノキシジル」。医学的な根拠があるのはこれだけ。
■リクイール 薬用育毛美容液
…主成分は「t-フラバノン」上記のC1(根拠不十分)。
■ミューノアージュ
… 主成分はオクタペプチド(詳細不明)+5種類の(ありきたりの)有効成分。
◎まとめ
市販の女性用育毛剤の「有効成分」は、
怪しい成分のオンパレード。
育毛根拠に乏しく、
そもそも、
育毛効果なんて二の次(つぎ)で、
特に使用感が重視されて、
スースーする成分(メントール=清涼成分)を配合して爽快感「使用すると気持ちいい」を強調することで、
次も買って貰う方針。
ミノキシジル以外は根拠不十分な成分のみで、
育毛は期待薄、発毛は無理です。